東都積水株式会社

クロスフロー傾斜管

高効率・高耐久を実現する、先進の傾斜管沈降装置です。

クロスフロー傾斜管は主に浄水場・汚泥処理施設の沈殿池に使用され、フロック除去の効率化を実現します。
また、沈殿池の大きさを2分の1以上小さくすることが可能で、建設費の大幅削減が図れます。

製品の特長

  • point1

    クロスフローで
    整流効果が抜群

    クロスフロー方式を採用していますので傾斜管入口で流れが左右均一に分散され、整流されます。一方、同一方向に傾斜した傾斜管では流れが一塊に収束しやすくなり、傾斜板沈殿池と同様に密度流の影響を直接受けてしまいます。クロスフロー傾斜管の場合には図のように傾斜管流入部で流れが分散され、抵抗が生じますので密度流の影響を抑えることができます。

    クロスフローの流れ
  • point2

    トラス構造による
    抜群の強度と耐久性

    クロスフロー傾斜管では隣接する傾斜管列は交錯して図のようにトラス構造を構成しています。トラス構造は力学的に非常に優れた構造であり耐荷重が大きいので長いスパンでの支持が可能です。この技術は橋梁にも数多く採用されています。また、荷重によるひずみが非常に小さく、耐久性も大幅に向上します。一方、同一方向に組まれた傾斜管では、材料の接合強度に依存するため、長いスパンの支持では荷重や自重によるたわみも大きく、耐久性は大幅に減少します。

    トラス構造
  • point3

    角型で管内の排泥が
    スムーズ

    傾斜管の底に沈殿した汚泥は傾斜に沿って雪崩状態で落下してゆきます。クロスフロー傾斜管の傾斜部は図のようにフラットですので、ブリッジを形成することなく管外に排出されます。

    断面図
  • point4

    傾斜管の移動なし

    沈殿池の清掃や点検時に池の水位を急激に低下させた場合、傾斜管に流体抗力が働きます。同一方向に傾斜した傾斜管では抵抗力により傾斜方向に移動する場合があります。クロスフロー傾斜管では抵抗力を互いに打ち消しあうので移動の恐れがありません。

    移動なし

設置方法

クロスフロー傾斜管は剛構造の自立型モジュールですから、間隔を空けた2本の桁上に連続して並べるだけで設置は完了します。
また、傾斜管モジュールは軽量に作られていますので、設置や移動も簡単にできます。
さらに水抜きによるモジュールの移動はありませんので、固定は不要です。

標準モジュール・仕様

図面
規格 CF-50
寸法 370W×530H×3000L
参考重量 29kg/個
沈降面積 5.2㎡/㎡

※特注寸法も製作可能です。ご相談下さい。